虫歯のお話
 
  そもそも虫歯って?
歯は皆様もご存知の通り硬い組織ですが、虫歯になると柔らかくなってしまいます。 金属製の耳かきのような器具ですくってみると柔らかくなったところ(青い矢印)が取れてきます。
健全な部分ではカリカリという感触なのですが虫歯になると…なんと表現しましょうか…湿らせたビスケット?冷蔵庫から出してしばらくしたバター?のような状態になります。(大学ではニカワ状と教わりますが最近ニカワってあまり馴染みがないかと思いこのように表現してみました)
このように柔らかくなりますとプラスチックや金属とも接着することは不可能ですしそもそも細菌の塊になってしまっているので原則すべて削らなければなりません。 早めの受診をお勧めする理由の一つです。
 
  思ったより大きい…
親知らずに虫歯ができてしまって抜歯した症例です。
写真の赤く囲った部分が虫歯の穴です。表面的には小さな穴に見えるのですが実際には歯の内部で広がっています。
 
この写真の赤く囲った部分まで広がっていました。
歯の内部は表面の部分より虫歯が進行しやすいため小さな穴からは意外に思うほど大きくなっていることが多々あります。
このケースではそもそも親知らずだったため抜歯となりましたが残さねばならない歯の場合、早期に治療してダメージの拡大を防ぎたいものです。
虫歯が小さなうちはプラスチック充填で済むことが多いですが大きくなるにつれ金属修復や神経の治療が必要になってきます。 (患者さんの許可を得て掲載しております)