そもそも歯周病って? |
歯ぐきから血が出ると要注意!やがて骨がやせて歯がグラグラになる!
糖尿病等の他の病気にも影響している!
糖尿病等の他の病気にも影響している!
だから歯周病に気を付けよう!
…と歯周病に関してはTV番組やCMでもよく言われるように思います。
どのような病気で、何が原因でどう対処すればいいのか?ということですが…
そもそも歯と歯肉って不思議な環境で、「歯が歯肉を突き破って(貫いて)機能している 」んですね。爪は皮膚の一部が硬く変化したものですので、「皮の部分」が貫かれているのは人体でもお口の中だけです。
で、健康な歯肉ですと細菌等が入らないように写真で示した感じで歯肉が歯に密着しているのです。(ゴムパッキンをイメージしてもらえるとわかり易いかと思います)
それがどうなったら炎症を起こすのか?ということですが…
歯と歯肉の境目に歯石が溜まっているのがわかるでしょうか?
歯と歯肉が密着している部分(境目)がプラークや歯石で塞がれてしまうと炎症が起きます。
これはお口の常在菌の中でも
歯周病の原因になる菌
が
酸素がない環境(密閉された空間)で活動する
からです。この炎症が続くと、歯に密着していた歯肉が剝がれ、歯肉から出血したり歯を支える骨が痩せたりして、最終的に抜歯となります。
歯が抜ければ密閉空間もなくなり、炎症も改善するので抜歯も治癒形態の一つではあるのです…が、できれば抜きたくないので…
どうするかというと境目を塞いでいるプラーク、歯石の除去が必要になります。
これらの原因を解決すれば、酸素が入る(密閉空間でなくなる)ので歯周病菌は弱り、炎症の改善に繋がります。(歯肉も再び歯に密着しようとします)
基本的にはこの考え方なのですが、進行した歯周病は非常に除去しにくいところに歯石があったり、炎症の原因になった歯を排除しようとする体の反応で歯の位置がズレたり、実際には色々と考慮しないといけないことが多いものです。
どの処置でもそうなのですが軽度のうちに治療したほうがラクですね。
深い箇所の歯石は外科的に歯肉を傷つけないと取れないこともあります。
外科処置の写真の掲載は控えますが…歯肉は治癒の早い組織ですし、他の歯科治療と比較して痛みが特に強くでるということもないのでそこは安心されてもいいかと思います。