虫歯の範囲で決まる治療法
たまに患者さんから「できる限り白い材料で治療してほしい」とのご希望をいただきます。
当院としてもご希望に答えたいと考えますが、ケースによっては難しいこともあります。素材にも適材適所があり、当院での選択の基準をご説明しようと思います。
こちらは模型を拡大して撮影したものです。歯の形態が分かりやすいと思います。 
 
こちらは歯の山の部分に赤く丸をつけてあります。この部分が食事するときに強く負担がかかる所で、この部分が虫歯や破折などにより欠損すれば金属修復を選択します。 
 そして歯の溝の部分を青く囲ってあります。言い方を変えれば、この範囲を超えない切削で虫歯を取り切れればプラスチック充填で済むことが多いです。
このケースでは偶然にプラスチック充填と金属修復の歯が2本隣り合わせになりましたので説明のため掲載させていただいた写真です。咬み合わせを調べる赤いインクがついています。
 青い部分がそれぞれプラスチックと金属で修復した箇所です。
 歯の山の部分に丸をつけてあります。金属のところを赤くしました。
分かりやすかったでしょうか? 当院では山の部分を欠損すると強度の観点から金属を選択します。(自費診療ですと白く、強度を備えた材質もあります)
またこれは歯の部分的な修復のケースであり、グルリと削って被せものを入れるケースはまた少々状況が違います。 基本的には金属が多いですが白い被せものの保険適応の範囲が広がっていますのでそれはケースバイケースで判断させてください。